そして、次の瞬間、俺は無我夢中でその場から逃げ去った。 プライドとかよりも、ずっと「恐怖」と言う言葉が脳に駆け巡っていた。 まさか、狐火に会うとは。 いざ見ると、足が竦む。 そのぐらい狐火の目は怖かった。 ん? 狐火が何かって? 俺もよくは知らない。 でも、 「警察や政府なども恐れる。」 そう小学校の先生に言われたのは覚えている。 まさか狐火が東京に来ているとは。