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暗い路地裏_____



バキッ、ボキッ、ドカッ

「弱えなぁお前。そんなもんかよ。」



カラン、コロン、カラン、コロン______


道路のアスファルトに乾いた音が響く。
だが、男達は、音に気づかない。




「お前もうくたばってんのか?」


カラン、コロン、カラン・・・

どんどん近づいてくるその音は、とうとう男の前で止まった。

「アァ!?お前何もんだここらじゃ見かけねぇツラだなぁ。」

「・・・」


「おい、お前何とかこた・・・・・ヒッ」



男達はいきなり青ざめた。

まるで、何かに怯えるように。

男達の目の先には、パーカーを羽織り
フードを深く被っている一人の人間がいた。


でもその人は、男達に怯える事無く、
真っ直ぐに見つめている。


いや・・・

フードから覗く紅い目で男達を睨んでいる。