「すーず。帰ろー」

「あおくん待って。」

「何やってんの?」

「さっきの数学のプリント」

「まだやってたの?」

「うん。できない。」


ガタッ

あおくんが私の前の席に座る

「これ簡単でしょ。これ二乗して」

「二乗…二乗…」

「アホ。ちがう。」

「うげぇー…」

「こうでしょ。中学校からやり直す?」

「やだ…」

あおくんは頭がいい。
私はバカ。

「ほら、いまの教えたとおりやってみて」

「…おぉ、こう?」

「そう、」

「あー、わかった。よし、出来る
残りは家でやる。帰ろう」

「ん、帰りマック行こう」

「いーよー」