「すーず。」

私を呼ぶのは誰?

あの影は…

「あ…おくん?」

でもその影は遠くへ…

「あおくん…?待ってよ。置いてかないで?」

それでも私を置いてく影

やだ。一人だよ。

「いや…だ。」


***

「すずっ!起きろ!」

「えっ…!?」

目を覚ますと目の前にあおくんの顔があった。

「大丈夫?泣いてるけど」

「あ、え?あおくんがいる…」

「俺はずっとここにいるけど?」

「………あ、夢か。」

あーびっくりした!

「そんなに泣くほど悲しい夢?」

「うん、あおくんらしき影が捕まえようとしても遠くへ行くから…」

「なんだそれ、」