オレの顔を覗き込んできて


「なお、すき?」


「…好きだよ。鈴は好き?」


「だ~いすき」



満面の笑みでそう言われて、抱き着かれたら…



「抱きてぇ」



そう思って、当然だろ?



「だ~め」


「じゃあ、帰るぞ」


「え~まだ飲みたい」


「もう、たくさん飲んだから大丈夫だ」



残念がる鈴を連れて、店から外へ出た。