「直、卒業おめでとう

答辞、すっごいカッコ良かったよ!」


「サンキュー」


直はにこっと笑って、腰を曲げて顔を近付けて
キスをした。


「んっ…ちょっと~」


「いいだろ、別に。帰ろうぜ」


「……うん」




正門の近くに行くと、朝の様に1年生が
両サイドに立って待っていた。



「直さま。卒業おめでとうございます。」


「「「「「「おめでとうございます」」」」」


「ありがとう」


「直さまのお言葉、胸に響きました。

すぐには忘れられませんが………

今は直さまの幸せを祈っております。


鈴さんも朝は失礼なこと言いまして

申し訳ありませんでした。」


「大丈夫だよ」



私は直と一緒に学校を後にした。



直、無事に卒業しました!