トライアングル~番外編~

ファッションモールに入って、エスカレーターに乗った。


鈴を引き寄せて、髪の毛を触りながら
喋りかける。



「鈴の気にしてることなんて、ねぇーから

安心しろ。告白されたって、ただ断るだけ」


「うん」


「そんなこと言ったら、オレはどーなる?

大学まで着いていくぞ!

鈴のが新しい環境なんだから、オレのこと

知らないヤローがワンサカだろ?」


「ごめん…お互いさまだよね?」


「そーゆーこと!」



鈴の頭をぽんと叩いて、また鈴の手を
ぎゅっと握った。