「鈴、どっか行くか?」


「………うーん………」


「行こうぜ!クリスマスだぞ?

家にいたって、気分悪くなるだけだぞ」



鈴が動く気配がないから、一人でわざと
テンション上げて鈴を誘った。



カレンダーを見ていた鈴が、ゆっくりこっちを
振り返った。



「そーだね、行こうか」



オレは鈴に微笑みかけてから、立ち上がった。



鈴が行くと言ってくれて、内心はかなりホッとしていた。