「よし、まずはスライダーだな」


「走るぞ!」


「え??待ってよ~」




スライダーの階段を掛け登って…



あーいきなりはキツい。



「鈴、大丈夫か?」


「はぁ…はぁ…急に走ったから…」


「これくらいで、だらしねーなぁ」


「だって~」



淳が背中を撫でてくれて…


直は口では、冷たいけど…


本当は心配してくれてるのが、分かる。




だって、階段の途中で何度も振り向いて
私を気にしてくれてたのは…




直だったから…