「ずるいのはどっち?」


「何…が??」



私の腰を引き寄せて、髪の毛を優しく撫でた。



「こんなオシャレしてー

こんな化粧してー

同窓会で男、見つけたい訳?」


「そ…んな…んじゃないよ…」



私の顔中にキスをして、唇には念入りにキス。



鎖骨には、真っ赤な花を咲かせた。



「鈴は誰が好きなの?」


「直がスキだよ」


「ほんとに?」


「大好きだよ…

信じてくれないの?」


「……信じるよ」




ふっと笑い合って、再び引き寄せられるように
キスをたっぷりして…



私は家を出た。