『fg412。
アクアリウムからでろ。』
『はぁい。』
移動口から滑って別室に向かう。
『ねぇ、今回はどのぐらい掛かりそう?』
研究員はそれに合わせて何か記録しながら
歩いてついてくる。
『せいぜい3日ぐらいだろう。』
『…そっか。』
ふと研究員の横を見る。
新人…?
なのか必死にメモをしている。
『では、何かあったらまた呼ぶように。』
新人(?)になにかボソッと言って
そそくさと出て行く。
『はぁい。』
アクアリウムの中だけだと
しっかりとした空気を吸えない。
また食事も出来ないので
体調が悪くなったり、
季節の変わり目で温度が変わったりすると
「ミストラス」
という集中的に
治療する部屋に連れて行かれる。
しばらく新人はメモをとっていたが
することが無くなってしまったのか
こっちをチラチラと見ている。
『ねぇ…?』