コポコポコポコポ… 空気を入れる音がする。 ゆっくりと目を開けて――― 上へ上がる… 「コポン…」 水面に辿り着く。 『fg412、空気入れ終わりました。』 『わかった。 水温と体温を測って。』 『…体温34度。 少し高いです…。』 『後で移動させる。 次に回れ。』 ―――私が会話を聞くのはこのぐらい。