課長、ちゃんと聞いてください。

「このたび、結婚することになりましたーーっ!!」





「おーーーっ!!」






みんなが嬌声を上げ、ぱちぱちと拍手をした。





俺も慌ててジョッキをテーブルに置き、山内に向かって両手をたたいた。







「おめでと〜ぅ、やまうっちゃーん!!

そんで〜? お相手は〜??」







俺がにやにやしながら訊ねると、山内は「会社の同僚」と答えた。







「うぉー、マジか!! 社内恋愛か!!」






「オフィスラブか!! 山内のくせに生意気なーっ!!」







年甲斐もなく騒ぐみんなに、山内は照れ隠しのように「うるせー黙れ!」と怒鳴り返していた。