課長、ちゃんと聞いてください。

あべちゃんが正座した膝の上に両手をつっぱって、身を硬くして体を小さくしている。





ちょこんと座っている姿が可愛すぎて、またもやキュン死にしそうになりながら、俺は掠れた声で囁いた。







「………えーと、頭、なでてもいいですか………」







あべちゃんがふふっと笑い、「はい」と頷く。






俺は思い切って腰を上げ、あべちゃんのすぐ隣に座った。





ちょっと手が震えているのを恥ずかしいと思いつつ、あべちゃんの髪にそっと触れる。





細くて猫っ毛のあべちゃんの髪は、ふんわりと俺の指に絡んだ。






一度触れると止まらなくなって、俺は何度もあべちゃんの髪を撫でる。





あべちゃんは大きな瞳を見開いて、真近でじいっと俺を見上げている。






耳の奥でどくどくと脈打つ音が聞こえた。