課長、ちゃんと聞いてください。

がばっと両手で顔を覆って、俺は指の間からあべちゃんを盗み見る。





あべちゃんは無言のまま、絵の具の赤よりも鮮明な赤で顔を染めていた。







「……………」






「……………」






「………はっ、恥ずかしい、ですね」






「うん………ちょっと、もう、やばい〜、心臓が破裂しそうです〜………」






「あたしもです………」







俺たちは羞恥に耐えきれず、真っ赤な顔で見つめ合った。







「………うーん、ちょっと、いきなり呼び合うのは、心臓に悪すぎるね〜」






「………はい」






「まぁ、ゆっくりゆっくり、変えていきましょうか〜」






「はい………」







こっくりと頷き合って、同時に小さく噴き出した。







あぁ………死にそうなくらい恥ずかしいけど。





幸せだなぁ〜………