課長、ちゃんと聞いてください。

あたたかい気持ちを抱えたまま食事を終え、俺はあべちゃんを連れて店の外に出た。






「ね~え、あべちゃ~ん」





「はい?」






きょとんと顔を上げたあべちゃんを見つめ返しつつ、中学生のようにどきどきしながら、俺は呟くように訊ねる。






「なんかねえ、欲しいものとか、ないかな~?」






あべちゃんがさらにきょとんとした顔になった。



唐突に何を言い出すんだろう、と思っているに違いない。




俺は慌てて言葉を補う。






「ん~とね、なんか、あべちゃんに贈り物したいな~、って気分なんだけど、何がいいんだか分からなくって………」