課長、ちゃんと聞いてください。

「へ?」






と間抜けな声で問い返すと、あべちゃんは真顔のまま、






「今日はあたしと食事をするから、特別に焼き肉を解禁した、ということですか?


………もしそうなら、とても嬉しいんですが」








―――まいった。




まったく、あべちゃんには驚かされる。




なんて真っ直ぐなんだろう、この子は。






俺は息を呑んであべちゃんを見つめ、なんとか声を絞り出す。







「………うん、そうだよ。


今日は、特別。


あべちゃんとお食事だからね~」







その答えを聞いて、あべちゃんが小さく微笑んだ。