課長、ちゃんと聞いてください。

「うわ~お、肉食系女子だね~。


オジサン、ドキドキしちゃうな~」






茶化すように言ってみたけど、まっすぐなあべちゃんに通じる冗談ではなかったようで。






「いえ、肉食というよりは、雑食です。


野菜も好きなので」






………ふざけてばっかりの自分が、少し恥ずかしくなる瞬間だ。




そうだよね、人は誰でも、肉食のときもあれば草食のときもあるよね………。





現に俺は、べつにもともとは草食系なんかではなく、どちらかといえば女の子に告白するのは苦にならない肉食系だったような気が自分ではするんだけど。




あべちゃん相手だと、思いっきり臆病になってしまっているのだ。