課長、ちゃんと聞いてください。

にしても。




かわいいから思わずからかっちゃうって、俺、ほんとに中学生か………。





耳たぶまで、首筋まで真っ赤に染めているあべちゃんを見ると、なんだか申し訳ない気分になってしまった。





反省した俺は、周りに聞こえないようにあべちゃんの耳許に口を寄せ、小声で言う。






「あべちゃん、お肉、好き~?」






お詫びに今夜、焼き肉にでも連れてってあげよう。



―――という名目で、二人で夜ご飯を食べたいという魂胆だ。





あべちゃんは真っ赤な顔のまま目を上げて俺を見た。




大きな瞳が上目遣いに俺を見上げていて、きゅんとしてしまう。






「肉、ですか?

まあ、好きですけど………」