課長、ちゃんと聞いてください。








「みんな〜、たっだいま〜」






泊りがけの出張から会社に戻って、オフィスに入ると、俺の愛しの部下たちが笑顔で迎えてくれた。






「課長、お帰りなさーい」





「おみやげ何ですかー?」





「なんだよぅ、俺よりおみやげ〜?」





「すんませーん!」






俺は笑いながらお土産のクッキーをみんなに配った。





あべちゃんの席をちらりと見ると、ばっちり目が合う。




どうやら俺のことをじっと見てくれていたらしい。





あべちゃんは慌てた様子でぱっと目を逸らし、すぐにキーボードを叩き始める。




でも、エンターキーばかりを連打しているのが分かって、あまりの可愛さに俺はへにゃりとしてしまった。