お父さんじゃなくお母さんに。

だからやめた。はずだったんだけど、昨日の夜、現れたらしい。


「あおい、どういうこと?」

ゆうは、全て知っている。だからこそ、今回のことは、あたしと同じで初知りの出来事だった。

「いや、それがあたしもさっぱり。」

苦笑い。

「ふーん。って、それやばくない?」

「うん。まぁ、すぐに消えることを祈るよ。」

「そだね。」

怪盗の熱が覚めきらず、いまだ、教室中が騒がしい時、担任が入ってきた。

テスト問題を盗む怪盗は、学生の見方の反面、教師の敵である。だからこそ、怪盗の話題は、学校中に瞬く間に広がった。