まぁ、それでも、お父さんが使うことは目に見えていた。だからこそ、生活費は隠しておいた。
給料日まであと一週間。なんとかやっていける最低限だけとってある。
隠しておいてよかったとホッとしたのもつかの間。
戸棚をあけて奥に手を伸ばす。
「…あれ。」
入れておいたはずの生活費が消えている。
まさか、
「ねぇ、お父さん、戸棚に入ってたお金知らない?」
「あぁ、それ、朝ごはん食べようと思って戸棚あさったら出てきた。」
「うん、それで?」
「今日パチンコそれで行った!」
パチンコ行っちゃったのかー。
終わった。意地張って、生活に不自由、不満はないって言ったけどそんなの嘘。
お母さんは働きっぱなし。お父さんが使っちゃうからって、給料は自分で管理してる。
お父さんはこのとおり、家でだらだらしてるかお金を見つけてはパチンコに行く。
これからどうしようかな。
生活費がなきゃ、食料買えないし。
お父さんはちゃっかり弁当買って食べてるし。
今日は疲れたからいいや。たべずに寝よう。
悩んでも状況は変わらない。だからこそあたしら寝るほうを選択した。

