美亜side

「…い……」

あれ?誰かいる?

「ば……」

まぁ、図書室だし、誰かはいるよね。

「お前まじでばかだな、俺ならいけるかもしれねえけどお前なんかに出来るわけ…」

ガラガラ

え!?

今の声ってあの神谷くん!?

優しくて王子様みたいだって
今日だけでめっちゃ噂になったぐらいだよ!?

てゆうか今俺って言った?
一人称僕だったよね…

しかもバカとかお前とか…

「ちょっとかけ直すよ」

そう言って電話を切り、
こちらに向かってきた