「千咲?」



えっ…



『夏川君…何で?』



あっここ夏川君の家の近くだった…



「ちさちゃん?ちさちゃん!!」



あっ先生のこと忘れてた



『とにかく そのうち帰りますから…心配しないで下さい』



そう言って私は電話を切った



「あ~えっと…その…」



『なんでここにいるのかって?』



そう聞くと、小さく頷いた



『帰りたく…なかったから…』



「えっ」



『病院には行きたくなかったの
分かってるんでしょ?私が病気だってこと…』



さっき聞いてたと思うし…



「別れた理由って…」



『そうだよ…私が病気になったから…』



今さら隠してもしょうがない…