ーーー加絵へーーー


加絵との出会いは高校一年生のときだったよね?

でも、お互いにわかり合えたのはごく最近

今みたいに一緒にいられたのも、私達が近づけたのも、病気のお陰だったよね

きっかけは、私の病気のことを知られたから

加絵に知られるまでは、クラスのみんなに病気だって言うつもりなかったんだよ?

その考えを変えてくれたのは加絵でした

普通と違う私をみんなが軽蔑するのが怖かった

同情されるのも嫌だった

でも、みんな私と一緒に闘ってくれた

それだけで、みんなに打ち明けてよかったって思えたの

だから、みんなに伝えるきっかけをくれた加絵には感謝しています

加絵は、今泣いてますか?

私がみんなに打ち明けたとき、加絵だけは泣いてなかったよね?

だから、今も泣いてないかな?

泣かないでね

これからも、私のために涙を流さないで

もっと、私よりも大切な人のために涙を流してください

加絵は私にとって親友です

永遠に…

私が逝っても、親友です

それは覚えててほしい

でも、もし覚えていることが苦になったら、忘れてね

私が加絵を見守るから

加絵は独りじゃないよ

私がついてる

だから、いつまでも強い加絵でいてね

これからの人生、辛いこと、悲しいこと、嬉しいこと、幸せなこと、たくさんあると思う

その一つ一つを大切にしてね

私ができなかったことをたくさんしてください

これは私からのお願いです

守ってよ?

私は加絵に出会えて良かったです

奇跡はおきたね

会えたことは奇跡だもんね

だからさ、この言葉を受け取ってほしい

私の支えになってくれて…

奇跡を与えてくれて…



“ありがとう”



ーーー千咲よりーーー