「千咲!!」



『亮くん?どうしたの?』



すると急にギュッと抱き締められた



『なんかあった?』



「なんで…一人で行ったの?」



『…。』



体調悪かったなんて言えないよ…



「俺には言えない?」



言ったら心配するじゃん…



「俺は、ただ千咲が心配なの」



そう言って、抱き締めていた腕の力を緩めた



「千咲?顔あげて」



無理だよ…絶対顔色悪いのバレちゃう



「こっち向いて」



反応のない私を心配したのか、私の顔を覗きこんできた



「そういうことね…」



ほら…バレちゃった