『ダメ!忘れてるかもしれないけど、さっき起きたばっかでしょ』



「あっ…」



ほら…やっぱ忘れてんじゃん

普通忘れないと思うんだけどな~



『ほらっ 早く寝なさい!』



「は~い」



『ねぇ…千咲』



「何?」



『良かったね』



家族がひとつになれて



「うん…ありがとう」



『おやすみ』



「おやすみ」



しばらくすると、スースーと寝息をたてながら、眠っている

俺は起こさないように、そーっと病室から出た


片付けは明日の朝やろ




千咲…戻ってきてくれて…



ありがとう…