言わなきゃ…私のために覚悟決めてくれたんだ



『私の余命は…あと…三ヶ月…なんだ…』



「えっ…」



驚くのも当然だよ…

卒業式さえ出れないんだもん…



『ごめんね…』



こんな重荷背負わせちゃって…



「なんで…謝るの?」



『だって…』



ギュッ



「俺は…どんなことがあっても、千咲のそばにいたい」



涙で視界がボケてきた



「支えるから…どんなに辛くても」



『あり…がっ…と』



「守るから…絶対に…だから…俺のそばにいて…」



亮くんは…強いね


だけど…たまに私よりも弱い…


貴方は…どんな気持ちで私を抱き締めてるの?


私は…貴方への感謝を噛み締めながら、抱き締めてる


この幸せが…ずっと続けば良いのに…



『私の…そばにいてください…』



「喜んで…」



私達はお互いを抱き締めたまま、観覧車は地上へ到達した


私達はお互いの手を握り、遊園地をあとにした…