『うわぁ!可愛いじゃーん』

いつの間にか接客が終わったのか葵ちゃんに爽二さん、蓮君が近くに来ていた。

『うん、いいじゃないか!なぁ蓮?』
『はっ!?べべ別に、普通じゃん!』
『あれねぇ、蓮なりの誉め言葉ぁ』
『ほ、誉めてねーし!』

蓮君は真っ赤になりながら否定している。
そこまで強く否定しなくても……

『ふふ、蓮は素直じゃないね。こんなに可愛いのに』
『……っ』

またこの人は性懲りもなく私の体温を上昇させる。

『次はぁ、あたしが眉毛カットしてあげるぅ』

そういうなり葵ちゃんは私の眉毛を整え始めた。
ものの5分で綺麗な形に仕上げて貰った。

『わぁ…す、すごい』
『よぉし!深沢拓海ギャフンと言わせちゃる作戦第一段階はクリアだねぇ!』
『変な作戦』
『蓮!あんた生意気ぃ』

眉毛一つでこんなに印象が変わるものなのか…