それからしばらく梨華と他愛ない話をしていると、目的の花火大会についた。


この辺では有名な花火大会なだけあり

屋台もたくさんでている



「よーし!!いっぱい食うぞ!!」


「梨華、花火じゃなくて屋台が目当てでしょ?」


私の問いかけに、バレた?と笑う


まぁ、梨華のことだから

純粋に花火を見にくることが

目的じゃないことぐらい

わかっていたのだが


「まずはイカ焼きに焼きそば…それからイチゴ飴に綿がし、あ、ミルクせんべいも食べなきゃ!」


「どんだけ食べるの!?」


「そりゃーたっくさん食べるよー。
そのためにみこを誘って来たんだから」


なんていう梨華の言葉に多少呆れながら

彼女の食欲がおさまるのを横でまっていた


だが…彼女の食欲はおさまるどころか、

増していったのだ。



「梨華…いくらなんでも食べ過ぎじゃない?」


「そう??」


不思議そうにする彼女の手にはりんご飴が握られていた