次の日。
「ありえないありえないありえな〜い!!」
もうほんっとにありえない!あいつなんなの!?何考えてんの〜!?
「朝から元気だねぇ葵」
「全っ然元気じゃないからっ!」
「元気じゃん...」
藍が嫌味っぽく耳を塞ぐ。
「元はといえば...藍が先に帰っちゃうからいけないんでしょ〜!?」
「えー?だってせっかくの橋本君と帰れるチャンスだったみたいだからさぁ」
「チャンスじゃない!地獄だった!」
あんな奴にファーストキス奪われたなんて...
思い出したくもないっ!
「あいつとは絶対関わらないから!」
「素直じゃないねぇ...」
そんなやりとりをしていると私の携帯が震える。誰からかメールだ。
『今日の昼休み、屋上来て。昨日の帰りに撮られたパンツの写真、バラまかれたくなかったら』
「.........」
「...どーした葵。誰から?」
名前見なくても分かる。絶対あいつ。
それはまだいい。無視すればいいだけの話だもん。なのに......
パンツってなんのこと〜!?
嘘でしょ、あいつに私パンツ見せたの!?
「もう...ほんっとに最悪〜〜!!」
「楽しそうねぇ...」
こうなったらもう...昼休みに話つけてもう二度と関わらないようにするんだっ...!
...なんて私の考えは甘かった...