結局......私は橋本和馬と2人並んで帰路についている。
...実に異様な気がする。おかしい。
とか思っていたのもつかの間、彼は唐突に口を開いた。
「朝の話の件。あれ言っとくけど冗談じゃないからな?」
いやいや...冗談じゃなきゃ困るんですけど?
「意味が分かりません!関わったことないのに、なんでそんな風にからかわれなくちゃいけないんですか!?」
そうだ、きっとからかわれているんだ。
だって、そうじゃなきゃおかしいもん。
と思ってそう口にするが...
「からかってねーし。俺、本気だし」
と軽くあしらわれる。
意味が分からん...なんで私...?
そりゃ、格好いいし、優しそうではあるけど。こいつは私の恋愛対象ではないっ!
「いや、本気とか言われてもそんなの信じられる訳ないじゃないですか!大体...」
私は強く拒むつもりでいた。が、しかし...
また私は近くの塀にて、彼に行く手を阻まれてしまった。
な...また壁ドンっ...!?
「敬語禁止。朝言ったろ?」
「そ、そんな...守らなくても、関わらないんですから関係ないじゃないですか...」
それに恐いし!
だけど。まさかまさかの展開だった。
「また敬語。約束守んない奴にはお仕置きが必要みてーだな?」
そう言って彼の顔が近付いて...
「お仕置きって...何、んんっ...!?」
私......キスされてるっ...!?