そして放課後。私は大急ぎで準備をして藍と帰ろうとしたけど...
「おい、お前!」
ギクッ......ヤバい、あいつの声だ...振り返ると、ドアであいつが私を呼んでいた。
「ちょっと葵!?呼ばれてんじゃん!」
すかさず藍が駆け寄ってくる。こ、これは何かの間違いっ...じゃないみたい。
仕方がないから、意を決して彼のもとへ。
「私、あなたと付き合う気ありませんし、一緒になんて帰りませんから!」
私は語尾を強めてそう言う。そして藍のところへ戻ろうとすると、なぜだか私は腕を掴まれて引き寄せられる。
また、耳元で囁かれた。
「迎えに行くって言ったよな?」
な、何それ...強引すぎじゃ...
「さっさとカバン取って来いよ」
「はぁ!?あのね、私は藍と...」
藍と帰る、そう主張しようと思ったんだけど...
「いいよ葵!せっかくなんだから一緒に帰りな!じゃ、橋本君あとよろしくー」
そう言って私の親友は足早に去っていった...
「お前の友達、話分かるイイヤツじゃん。んじゃ、帰ろうぜ」
おかしい...
藍も、こいつも絶対おかしいんだけど〜!?