「えー!何それー!?」
その日のお昼休み。朝に色々なことがありすぎて、午前中の授業はぼーっとしてたらあっという間に終わってしまった。
今は、親友の藍に相談中...
「こんなのおかしくない...?」
「んー...?でも一目惚れとかしちゃったんなら別かな?」
ひ、一目惚れ!?
「ないない!ありえない!」
「ふーん?てかその人、何組の誰?」
あの人がどんな人か分かんないし、ちょっと名前出しづらいけど...
「えっと...1組の...橋本和馬?」
インパクトが強すぎて、名前すらも曖昧だったり...する。
しかし、そう言った瞬間に、藍が勢いよく立ち上がった。
「は、橋本和馬!?」
「そ、うだけど...」
何をそんなに驚いているのだろう。あ、もしかしてすごい不良とか...!?
とか思ってた私はバカだったみたいで。
「橋本君知らなかったの!?超絶人気でイケメンの紳士を!」
いや、知らない知らない。噂にはめっぽう弱いし。
イケメンと...まぁ超絶人気は認める。でもさ、紳士はありえないでしょ!
...あんなんだよ!?
「連絡してみればいいじゃん!全く興味がない訳ではないんでしょ!?」
「それは...」
まぁ、確かに興味がない訳じゃない。
「しちゃえしちゃえ!」
藍の後押しもあり、結局その時は登録だけしておくことにした。