「なに?き、キスしたら付き合ってんの?」
私が焦って聞いているのに、彼はのんきにコーラを飲みながら
「んー?だって、チューも告白も拒んでないじゃんお前」
と意地悪な回答。
「そっ!それはっ...!」
あんな状況で拒むなんて出来る訳ないじゃん!
「嬉しかった...ってことだろ?」
「ちっ、違う!」
頑張って否定したけど...
な、なんか彼の顔が近付いてるっ...!?
「なっ...待って...バカ...!」
「和馬。条件1、和馬って呼ばないとお仕置きな」
い、今っ...!?無理!男子のことろくに名前で呼んだことないもん!
「ほら」
「む、無理...離れてっ...んっ...!?」
ま、またされてるっ......!
「フッ...素直に呼べばいいのに。なに、わざと?」
「んな訳っ...!」
そりゃ嬉しくない訳ないけどっ......
「じゃーさ、今の素直な気持ち言ったら、これからもチューしてやるし、付き合ってやるよ?」
えっ...何それ!?そんなの言える訳ないじゃん!てか立場逆転...
「言ってみ?俺のチューは嬉しいの?嬉しくないの??」
「......バッ...バカ...」
「お仕置きねだってもダメ。ほら」
ねだってないし!
でも...なんなんだろう私...ほんっと調子狂うんだけどっ...!