「...じゃあ俺から恋愛条件作っていい?」
「...はい?」
『恋愛条件』?
「うん、俺と付き合うに当たっての条件。」
へ?な、なんで?そっちが告ってきたくせに...なんでそんなに図々しい訳!?
「な、なんでっ...意味分かんない!」
「お互いのことなんて付き合ってから知っていけばいいよ。今の俺が好きかどうかだけ聞かせて?」
そんな...こんな美形に見つめられながらそんなこと聞かれたら...誰だって...
「べ、別に...き、嫌いじゃないよっ...」
「フッ...じゃあ決まり」
あーもう!どうにでもなってくれ...
「恋愛条件は、俺がいつどこで作ってもよい。どんなことでもよい。」
「はぁ?そんなの無理...」
「つべこべ言わない。まず...」
彼は私の唇に指を押し当て、
「週末、俺を部屋に上げること」
と言い放った。
「...は!?無理無理!男子家に上げるなんて絶対無理だから!」
必死に反論するが...
「え?もしかして男を部屋に上げたことないのか?うわ〜...」
何それー!?さっきまで格好いいと思ってたのに...前言撤回!
「んじゃまぁ、そういうこと。今日はまだ木曜だし、部屋のお片付けでもゆっくりしておいて」
そう言って彼はスタスタと帰ってしまう。
恋愛条件?なんなのよそれ...
私は一体どうなるのー!?