最強少女と愉快な仲間達**

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数分走り続けた車は一つの大きな屋敷みたいな所に止まった。

「お嬢様、つきましたよ。」


そう言って後部座席のドアを開けてくれる。

「ん〜!!」

数分と言ってもまあまあな距離で少しうとうとしていた。

車から降りた私は伸びをする。

「ふぅ、やっとついたー」



深く深呼吸をして雄大の方を振り向く。
「雄大。貴女とはここでもうお別れ。」


そう言うと一瞬驚いた表情になり
悲しそうな顔をしたのは私の見間違えかな?


「お嬢様……」

「雄大。二人きりの時はタメ口でいいって言ったでしょ?」

腰に手を当てて少し口を尖らせる。
私は基本堅苦しい事やどんよりとした空気が大ッ嫌いだ。

だから、メイド達や執事達皆にも敬語をやめて欲しい、

けど、お父さんが流石にそれは止めとけと言われて渋々諦めたんだ。

でも、唯一歳が近く同じ養子同士だから、雄大とは親しい存在でいたかったんだ。

だから、雄大だけは二人きりの時だけはタメ口って約束した。


「本当に大丈夫なのか?むー。」

あー、最近タメ口で話してなかったから凄い懐かしいな。


「大丈夫だよ!私を何だと思ってるの?」

「はは、まあ野生本能を持つお前だもんな。」


冗談笑いに雄大は頭を撫でた。

「なによー!」



そんな小さな言い争いが始まる。