最強少女と愉快な仲間達**

「んしょ。」

今は、シャワーを浴び出て朝食も食べて自分の部屋で制服に着替え中。

わかる所に置いてあったから分かりやすかった。


今は春といえどもまだ寒い季節。
少し薄いタイツを履いて準備万端。


慶譲私立学園の制服は案外可愛かった。
小学生でセーラー服ってやっぱ金持ち学校だけあるわ。


慶譲私立学園とは、多くの超能力者達を集めて保護・教育するところ。

いわゆる育成学校みたいな。

整備は万全。全寮制で、流石大手企業や、国から援助受けてるだけあって施設も万全だ。


ネットで調べたところ、一度入学すれば卒業するまで出れない所か親、友人とも面会できないらしい。

私はそれでも良いけどね。



私の両親は私が小さい頃に亡くなったばかり、そんな私を養子として育ててくれたのが慶譲私立学園の理事長だった。

私が超能力を持っていた事を最近知ってここに入学させようとしてる。


私は養子としてでも育ててくれた人に感謝の気持ちとして入学するだけ。

こんなんじゃ、感謝しきれないけどね。



それに、私の超能力は人並み外れていや、もう人間じゃないレベルの能力を持っているらしい。
自分では全く分からないんだけど化物だってくらいは知ってる。

ーコンコンッ

「はい。」

「お嬢様。そろそろお時間です。」

今のは私専用執事。13歳という若さで執事。凄いよね


因みに名前は大城 雄大(オオキ ユウダイ)
道端に捨てられてたのをお父さん(義理父)が拾ってきたらしいの。



あ、時間なんて忘れてた!
ふと、時計を見ると7:40



「や、やば……!今行く!」



急いでスクールバッグを持って雄大と共に1階に降りた。

「お嬢様、スクールバッグだけでよろしいのですか?」

「うん、荷物とかはもうあっちにあるって、お父さんが言ってたの」

そう、慶譲私立学園は全寮制。
家具やらは寮に揃ってあるって聞いたけど自分の必要なものとかは、自分で持っていくみたい。

「そうですか。」


そう言うと家の前に止まっている真っ黒なベンツの後部座席のドアを開ける。

「ありがとう」



乗ってすぐに発進する車。
ゆっくりと動き出して後々からスピードが増していく。


流れるゆく景色を見ていると酔ってしまいそうになって少し目を逸らした。