バインドでノイズを止めているので、ゆいりくんはまだ完全にはノイズに飲まれてません。

『ゆいりくん…苦しい?ごめんね…』

パミットでゆいりくんのほっぺに触ってみました。
ゆいりくんの温もりが伝わってくるような気がします。

『ゆいりくん、キスしてもいい?』

ゆいりくんにキスをしました。
あったかい…

『ゆいりくん、あの森の中に行こう』

私はゆいりくんをバインドで引っ張ってムーブしました。
ここならバインドが解けても誰にも迷惑かからないね。

『ゆいりくん、私が一緒にいるからね?淋しくないよ?ゆいりくんがゼロになるまで一緒にいるから…』

そしてゆいりくんがゼロになったら私もゼロになろう…
今の私にはゆいりくんしかいないから…
ゆいりくんのいないセカンドライフに意味なんてないもん…

『ゆいりくんは今頃ノイズと闘ってるのかな…手伝えなくてごめんね…』

私の時はゆいりくんが一緒に闘ってくれました。
だから私もそうしてあげたい…
でも私の能力じゃそれはできません…

『押さえつけることしかできなくてごめんね…無力だね私…』

《横峰、佐和田だ》

《佐和田さん?もう回復されたんですね》

《ああ、お前達のお陰でな》

《良かった》

《横峰、礼を言う、お前にも、水辺にもな》

《お礼だなんてそんな…》

《助けてもらったくせに何もしてやれなくて申し訳ない…すまんな…》

《しょうがないですよ…》

《俺は俺で助ける方法を探してみる、諦めるなよ》

《はい…ありがとうございます》

諦めるな…か…
ゆいりくんはまだ諦めてない?

『答えてよ…ゆいりくん…』