きっかり5分後、虎彦が合流した。

『おいっす唯里!と彼女さんと…誰?』

「梅澤 花子です」

『あ〜どもども、平泉 虎彦です、よろしゅう…って…ファーストやん!?』

「はい」

『え?え?なんで?なんでファーストなのに俺が見えんの!?』

『ファーストでも見える人は見えるよ、梅澤さんはちょっと特殊だけど…』

『マジか…知らんかったわぁ』

『そんな事よりさ虎彦、ここにあったノイズを監視してたじゃん?』

『お?あぁ、それがどした?』

『その時にさ、セカンドがあのノイズに近寄っていったりしなかった?』

『知らんなぁ、そんな報告もなかったし』

『ふむ、情報なしか』

「いえ、目撃者がいない、という情報が得られました」

『なるほどね、まぁ進展がないのは変わらんけどね』

『?俺なんで呼ばれたん?』

『いや、ここで遺族会の人が何人か行方不明になっててさ…』

『遺族…会?お前ら遺族会の関係者か!?』

『え?虎彦?』

「そうだと言ったら?」

『梅澤さん!?』

『遺族会が自警団のシマになんの甩や!?』

「言いましたよね?行方不明者の捜索です」

『え?ちょ…なに?二人ともどうした!?』

「遺族会と自警団は決して良好な関係とは言えないのです水辺様」

『何抜かしとんじゃ!おのれらが見境なくホルダー狩りなんぞするからやろが!』

「ホルダーに対処できない偽善者が何を偉そうに」

『なんやとゴルァ!』

『ちょ…待てって二人とも!』

『バインド!』

「ニンっ!?」『んががっ!』

『ナイス詩乃』

『花子さんも虎彦さんも落ち着いてください…』

『遺族会と自警団が険悪なのは理解した、でも俺には関係ねぇ!個人的に知り合いを助けるために個人的に二人に協力してほしいだけだ』

『アホか!それこそ俺には関係ないやんけ!』

『詩乃』

『はい』

『んがががががっ!!わかった!!わかったから締め付けんな!!』

『梅澤さんは?』

「…っ…わかりました…」

『詩乃、解放して』

『はい』

『くはぁっ!!死ぬか思たわ!!死んどるけど…』

「…っ」

『じゃぁ改めて、行方不明者の捜索に手を貸してほしい』

「私はもともとそのためにここにいます」

『しゃぁない…個人的に!ソウルメイトに協力したるわ…』

『よし、四人パーティー結成ね!』