涙色のバレンタイン。







柚樹は覚えていたけれど、


そのほかに浮かんだのはお父さんやお母さん。



そしてクラスメートの女の子。

友達。





……それだけだった?







あたしにはもっと、他に…。







「菊。大雅だよ。その人だけを思い出さなきゃ」

「…大雅?」





「ほら」




柚樹があたしのケータイを見せてくれた。