柚樹は覚えていたけれど、 そのほかに浮かんだのはお父さんやお母さん。 そしてクラスメートの女の子。 友達。 ……それだけだった? あたしにはもっと、他に…。 「菊。大雅だよ。その人だけを思い出さなきゃ」 「…大雅?」 「ほら」 柚樹があたしのケータイを見せてくれた。