「 …まさか、下に誰かいるとは思わなかったよ 」

 差し伸べられた手をとって起き上がる。

「 俺も上から人をが降ってくるとは思わなかった。
 ギターケースなんか背負って 」

「 ふっ 言うね!君…面白い! 」

 この少年は、幼い子供のような笑みを絶えず浮かべていたが…


「 ‥そのギターケース…
 やけに音するけど、中に入ってるのギターじゃないだろ?
      何が入ってる? 」

 キッ
 笑みを絶やさず目だけが鋭くなった。
 
 ガラガラと鳴るギターケースに不信感を募らせていたシンヤ…

 普通にみたら愛らしい少年にしか見えない。
 だが、シンヤはこの少年の深い闇に気付いた。

「 あぁ… これはね… 」

 少年がギターケースに手をかけた時。