「一つ聞きたいんだけど、次朗君は本妻さんのことどう思ってるの?」 私の言葉に次朗君の瞳が一瞬揺れる 「それ聞いてどうすんだ?」 「いいから」 私は次朗君の目をじっと見つめる すると、チッと舌打ちをしてから根負けしたように口を開く 「俺は6歳で本当の母親には捨てられたと思ってる だから姐さんがどう思ってても俺の母親は姐さんだ、だから姐さんが俺を憎くてその気持ちが少しでも楽になるなら俺は喜んで殴られ続ける」 次朗君の揺るぎない気持ち、家族に対しての愛情がすごく伝わってきた