黒い羽と嘘と執着


「ねぇ、翼こそ何があったの?私には言えないこと?」



私はじっと翼を見つめる



そんな私を見て翼のは観念したように重い口を開く



「実は、紅蓮って言う族は僕の友達を意識不明にしたんだ…すごくいい奴なんだ…なのに、因縁つけられて…その後彼はまだ目を覚まさない」



翼は悔しそうに唇を噛む



「嘘、皆が…」



そんな事するはずがない、そう思った



まだ出会って1ヶ月も経っていないけど、そんな酷い事するとは思えない