急降下した機体は一回転を3連続…
もう一回急上昇して急降下。
逆さまになって進んだり…
最初はあんなに情けない声を出していた沙季は大爆笑していて。
私もキャッキャ笑いながらジェットコースター終点を迎えるのだった。
「あー楽しかった〜」
「沙羽みたいにジェットコースターには強くなれねえな。」
「にはって何よ!にはって!沙季だって大爆笑してたじゃん!あからさまに可笑しい人だよ。」
何て軽口叩きながら次のジェットコースターへ。
その後も4時間ぶっ通しでジェットコースターに乗り続けた。
「よーやくジェットコースター制覇〜!」
「俺流石に気持ち悪いわ。」
胸らへんを摩りながら沙季はベンチに座った。
「飲み物いる?」
「ん…そのパスさえあれば待ち時間もないしこの園内のもの無料だから。だからって万引きみたいにするんじゃねぇぞ?」
何よ。馬鹿にしすぎ
「分かってるよ!いつものでいいんでしょ?」
私は沙季の返事を聞かずにフードストリートへ行った。
うわぁいっぱいある〜!
まぁまずはホットドッグと…
コーラ2つ。ポテトとホットドッグも2つ。ただ違うのはサイズだけ。
どうにか持って行こうと頑張ってみる。
あ、ポテトは鞄に入れてっと右腕にホットドッグを抱え両手でジュースを持つ。
これで持って行ける。
私は急いで沙季が待ってる場所へ行った。
「ただいま〜!」
「おかえり。ってここ家じゃねぇんだけど。」
「そこは気にしないで。」
沙季の側にホットドッグ、ポテト、コーラと置いて私も座る。
「「いただきます。」」
2人して手を合わせると食べ始めた。
…視線キツイかも。
「ねぇ…視線が…」
「気になるか?」
「まぁそんなとこ。」
「沙羽のポテト俺が持っとくからジュース持て。」
まだ手を付けてないポテトを自身の鞄に入れてゴミをまとめ、ジュースを持った。
早い…
双子でも愕然とするよ。まぁそれが沙季の良い所なんだけどね。