私の部屋のカーペットでゴロゴロする沙季は隣で仰向けになってるミールみたい。







「ちょっと〜もう治ったんなら出てってよ!」








私が蹴り散らかす振りをしながら言った。





「なんでだよ?もう助けねぇぞ。」






「それとこれとは別の話でしょー!」





むぅっと頬を膨らます私。







「沙羽拗ねんなよーブスくなるぞ」






んなっ!思春期の乙女に向かって何てことを。







「もー!沙季出て行け!」





クッションを投げまくる私に喉を鳴らしながら笑い避けて行く。








「ブスな子に本当のこと言っちゃダメ!」






笑ってた沙季も真顔になり近づいて来る。






「は?俺も萊も沙羽のルックスは自慢してんだぞ。自信持つよな?」






余りにも真剣な顔に唖然とする私。






「ったく。まだ居るからな。」





ガシガシと頭を撫でクッションを拾い私の横にドサっと座った。


















こうやっていつも私をからかう。







しかも有無言わせないのが沙季。








悔しい。










私が睨むとそれを無視するかのように近くにあった本を取り読み始めた。










「明日は休みだな。どっか行くか?」









そっか今日は金曜日なんだ。










「久々2人で遊び行くか?」






「気持ち悪いなぁ。カレカノじゃないんだからこんな会話普通しないでしょ?」







「そこかよ。」







まぁ確かに2人で遊び行ったのは中学校以来だし









「遊び行こ!」






「ったく。どっちだよ。」







嫌味を言いながら笑う沙季は観光スポットから選択肢を出した。