月星鬼






ガスッ________






変な音と共に感じた頭の痛み。







私は頭を殴られたわけで…こんなことする人は








「沙季何すんのよ。」







「廊下のど真ん中で考えコトしてるからだろ〜が。それよりボラン呼ばなくていいのかよ。」








「沙季こそ。ミール呼び戻さなくていいの?」







「ミールは今から呼び戻し行くんだよ。どっかの誰かさんが廊下のどまんな…」








「すみませんね!」





私は自室に入り


バンッ____



と音を立てて締め窓を開けた。







生温い風が頬を撫でる。










桜の刻印に触れてボランを呼んだ。






「ボランおかえりなさい。」




‘神。街。来た。注意。’





ボランはそれだけを伝えると山の方へと飛んで行った。