恋愛優遇は穏便に

「やっぱり元気がないですね。夏バテでしょうか?」


心配してくれる政宗さんには申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


「いえ、それは。政宗さんが元気でうらやましい」


「若いとか言わないでくださいよ。年末までいろいろと動かないといけない仕事があったり、研修があったりと忙しいですが」


「研修、ですか?」


「この間の全体的な研修はもちろん、所長研修とか営業研修やら入っていて……」


「そうなんですか」


「本当なら秋にむつみさんを連れていきたい研修もあるんですけど」


「それは?」


「宿泊研修と名ばかりの旅行ですけどね」


政宗さんは申し訳なさそうにしている。

派遣の手前、言うのを控えていたのだろうか。


「しかたないですよ。正規の社員じゃないので。その分、お土産、期待してますから」


「もちろんです。それにたっぷりむつみさんを味わいますから」


そういって政宗さんと私は熱いキスをかわした。