「だからって」
声が震えた。
それなのに政義さんは私の言葉に反応しない。
「これからむつみチャンはもっとボクを好きになるから」
「私は政義さんのこと、好きになんかなりません」
「あんなに楽しんでおいてよくそんなこと言えるね」
「……そんな」
「まあいい。こんな話をしていても堂々巡りになるだけだ。送っていくよ」
「いいです。自分で帰りますから」
「それならタクシー代、払うから」
そういって隣の部屋へ行こうとしていた。
「もういいですから!」
朝からこんなに大きな声が出るのかというぐらいの声が出る。
政義さんは一瞬固まったけれど、すぐにいつもの穏やかな顔に戻った。
「わかったよ。気をつけて帰ってね。今日は仕事、休んでいいから」
「……失礼します」
ダイニングテーブルに置かれたカバンを手にして、そのまま部屋を飛び出した。
外に出たから涙を見せたくなかったのに、どうしても涙がとまらなかった。
誰にも会いたくない。
幸いにもマンションの廊下、エレベーターも一人だった。
だから余計涙があふれたのかもしれない。
ロビーについて涙を手でぬぐいながらマンションを後にした。
声が震えた。
それなのに政義さんは私の言葉に反応しない。
「これからむつみチャンはもっとボクを好きになるから」
「私は政義さんのこと、好きになんかなりません」
「あんなに楽しんでおいてよくそんなこと言えるね」
「……そんな」
「まあいい。こんな話をしていても堂々巡りになるだけだ。送っていくよ」
「いいです。自分で帰りますから」
「それならタクシー代、払うから」
そういって隣の部屋へ行こうとしていた。
「もういいですから!」
朝からこんなに大きな声が出るのかというぐらいの声が出る。
政義さんは一瞬固まったけれど、すぐにいつもの穏やかな顔に戻った。
「わかったよ。気をつけて帰ってね。今日は仕事、休んでいいから」
「……失礼します」
ダイニングテーブルに置かれたカバンを手にして、そのまま部屋を飛び出した。
外に出たから涙を見せたくなかったのに、どうしても涙がとまらなかった。
誰にも会いたくない。
幸いにもマンションの廊下、エレベーターも一人だった。
だから余計涙があふれたのかもしれない。
ロビーについて涙を手でぬぐいながらマンションを後にした。

