「それじゃあ、名残惜しいけれど、またね」
「兄さん、おやすみなさい」
政義さんは私を見送るような顔つきで、軽く手を振ってくれた。
「さっきから何かおかしいですね」
「そ、そうですか」
政義さんと別れ、一緒に政宗さんの部屋へと向かう。
「ずっと黙って。口に合いませんでしたか?」
「いえ、そうではなくて」
心配してくれている政宗さんを尻目にとんでもないことをしてしまったことを反省していた。
政宗さんの部屋につき、ソファに腰掛ける。
「ようやく二人っきりですよ、むつみさん」
「政宗さん……」
政宗さんは私を抱きしめ、顔が近づけられた。
そのときだった。
「い、いやっ」
「むつみさん?」
しまった。
顔を背けてしまった。
「あ、政宗さん……」
「どうして、キスを拒むんですか」
政宗さんはむすっとして口を曲げていた。
「こ、これは」
「あなたらしくない」
「く、唇が……痛くて」
言えない。
政義さんとキスしただなんて、言えなかった。
「わかりました。キスしませんから」
「え、でも……」
「そのかわり、別の部分にたっぷりキスを注ぎますから」
政宗さん、声が震えている。
怒っているんだろう。
すると、私の首筋に唇を這わせていった。
すべては私が悪いのに。
それなのに、何故だか心の奥底に何かが芽生えているのを感じる。
この気持ちはおかしい。絶対おかしいのに。
こんなときに、どうして。
どうして、あんなにひどくされたのに、政義さんのことを想ってしまうんだろう。
「兄さん、おやすみなさい」
政義さんは私を見送るような顔つきで、軽く手を振ってくれた。
「さっきから何かおかしいですね」
「そ、そうですか」
政義さんと別れ、一緒に政宗さんの部屋へと向かう。
「ずっと黙って。口に合いませんでしたか?」
「いえ、そうではなくて」
心配してくれている政宗さんを尻目にとんでもないことをしてしまったことを反省していた。
政宗さんの部屋につき、ソファに腰掛ける。
「ようやく二人っきりですよ、むつみさん」
「政宗さん……」
政宗さんは私を抱きしめ、顔が近づけられた。
そのときだった。
「い、いやっ」
「むつみさん?」
しまった。
顔を背けてしまった。
「あ、政宗さん……」
「どうして、キスを拒むんですか」
政宗さんはむすっとして口を曲げていた。
「こ、これは」
「あなたらしくない」
「く、唇が……痛くて」
言えない。
政義さんとキスしただなんて、言えなかった。
「わかりました。キスしませんから」
「え、でも……」
「そのかわり、別の部分にたっぷりキスを注ぎますから」
政宗さん、声が震えている。
怒っているんだろう。
すると、私の首筋に唇を這わせていった。
すべては私が悪いのに。
それなのに、何故だか心の奥底に何かが芽生えているのを感じる。
この気持ちはおかしい。絶対おかしいのに。
こんなときに、どうして。
どうして、あんなにひどくされたのに、政義さんのことを想ってしまうんだろう。

